大学生の頃から「主夫で子育て」というのに憧れのようなものがあったので、妻が仕事でタンザニアに行く時も迷わず主夫としてついて行った。生まれて3ヶ月だった息子の面倒をみることも楽しみだった。
でも、現実を思い知ったのは毎日の食事の準備。今まで炒め物以外はほとんどつくったことがなく、手順も料理の基本的なイロハも知らない30代半ばのオヤジ予備軍には、朝食から夕食までを、当たり前に準備するのは相当辛かった。
息子の離乳食が始まると輪をかけて忙しくなり、それを当たり前のようにやっている日本の普通のお母さん(お父さん)は本当に凄い。多分、会社で仕事ができると言われる人より凄い。
当たり前だけど、子育てはただ子どもの世話をするだけでなく、いろんなことを教えつつ育んでいくものだけど、これがまた難しい。夫婦の考えもすれ違うこともあるだろうし、親が自分でやりたいこと、親として子どもに期待することもある。考え出すと何がなんだかわからなくなる時もある。
一つの結論は、子育ては親だけで抱え込むものではなく、地域でするほうがいい、ということ。他人との距離感が難しいのが今の日本かもしれないけど、アフリカでは心地よいほどに他人が面倒を見てくれる。
レストランやカフェに行けば店員のお姉さんが子どもを連れてキッチンに行ったりしてしばらく面倒を見てくれる。(誘拐されることもあるのか?)どこに出かけても気軽に声をかけてくれて何気ない会話が気を楽にしてくれる。友人の話では、親がいない時は隣近所の家々でご飯を食べて隣人たちと家族のように育った、と。
将来、日本で生活するようになったら、地域で子育てを応援するような仕組み作りや関係づくりを支援するNPOに携わってみると面白いかも。そうすれば、子どもをめぐる様々な問題も少なくなるような気がする(直感)。
家事育児は女性の仕事と考えている時代錯誤な人、女性にも社会進出の門が広く開かれていると信じている人はこちらの本をお勧め。
児童虐待の現実を垣間見れる一冊。
今や常識となった感のある「世代にわたって引き継がれる日本の貧困」の一番の犠牲者ともいえる母子家庭のルポ。
母子家庭、児童虐待のひとつの兆候ともいえるのか居所不明児童。普通と言われる恵まれた生活をしているだけだとわからない日本の現実を伝えるルポ。
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